2005年7月半ば、イギリス東部、ノーフォーク州にある精油蒸留所を訪問しました。
蒸留所の名は、州名を冠につけたノーフォーク・エッセンシャルオイルズ(NEO)社。
ロンドンに住む友人夫妻とともに、ピクニック気分で車を飛ばすこと約2時間。のどかな穀倉地帯の一角に、蒸留所はたたずんでいました。NEOの門先でけたたましく吠える番犬を制するようにして、代表のKen Goodgerさんとその奥さんであるDebraさんが気さくな笑顔で出迎えてくれました。
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◆はじまりのNEO
まずは、KenさんからNEOの成り立ちを伺うことに。
もともとKenさんの一家は代々この地で農業をしてたが、10年前にEUの共通農業政策の一環で、ノーフォーク州での新たな産業のひとつとして精油製造をはじめることに。周辺の農家が共同でNEOを設立し、Kenさんが中心となり、会社を運営することになったのだそう。
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しかし、蒸留の経験を持つ者は誰もいない。蒸留装置もない。技術者を雇う余裕も蒸留装置を新たに購入する予算もない。
が、偶然近くに蒸留を辞めた精油工場があることがわかり、装置は中古を譲り受けることに。蒸留技術はKenさんらが試行錯誤して、ほぼ独学で研究してきたのだという。
なかなか苦難の道のりだったようです。
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「次の世代に繋がっていく地場産業に育てたいんですよ。そのために、質が高く 特色のあるほんものの精油をつくっていきたい。」
というKenさん。
奥さんのDebraさんも大きな戦力です。
そして、隠れた戦力といえば・・・。
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それは娘のKimberlyちゃん。
高校が、休みのときは手伝っているという。巨大なトラクターを操っての登場です。 |
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